2011年6月11日

週末ボランティア@石巻

6/3-4、アースデー東京タワーボランティアセンターの週末ボランティアに参加して、石巻に行ってきました。
金曜日の夜に出発して土曜夜に帰る、車中1泊の短期ボランティアです。

夜9時に東京タワーに集合して、受付。
参加者14人。
4月、5月は大型バスが満席になるほど申し込みが多かったけれど、今回は人数が集まらなくて小型バスになったとのこと。
6月になってボランティアが激減しているようでした。

簡単なオリエンテーションを受けて、いざバスに乗り込みます。
22時に出発。
車内では短い自己紹介をしてから、夜も遅いので間もなく就寝時間。

とはいえ、2時間おきに休憩があって、その度に車内の電気が着くので起きてしまいます。
アイマスク、持ってくればよかったなーと思いつつ。

震災の影響で道路がデコボコしていて振動がすごいし、専用の夜行バスのようにフットレストがあるわけでもないので、夜行バスに慣れていたつもりでもなかなかハードでした。
とはいえ、それなりに眠れた方だと思う。

朝5時過ぎに到着するも、時間が早すぎるのでそのまま待機。
実際の作業は8時からですが、コーディネータの方は7時頃に南境にあるボランティアセンターでスタッフミーティングに参加するとのこと。
その間、私たちは車内で朝食(持参)をとったり、休憩時間。

行く前は、TVやネットの映像を見て、石巻市全体が壊滅に近いような、そんな印象を抱いていました。ですが、最初に着いた場所(ボランティアセンター付近)は津波の被害はないエリアだったようで、落ち着いた住宅地の雰囲気に驚いてしまいました。
ところがその近くの公園は自衛隊の駐屯地になっていて、迷彩色のトラックがずらり。
作業場所へ向かう途中の商店街では津波の被害を目の当たりに。。

ニュースで取り上げられる映像は、街のなかでも特に津波被害のひどい場所。
もちろん、広い石巻市全体を津波が襲ったわけではありません。
(海岸に面している部分が広いので、被害は大きいですが。。)
直接被害を受けていない場所に住んでいる人は、元通りの・・とまではいかないでしょうが、それぞれの日常を過ごしています。
市役所の近くの小学校では、春季運動会が開催されていて、音楽や紅組白組を応援する放送の声が、私たちの作業中のBGMになりました。

石巻市は宮城県で2番目に人口の多い街です。(と、行きのバスのなかで教えていただきました。)
人口 162,822人(平成23年2月末日 )
面積 555.78㎡
※石巻市役所HPより。

参加者14人は2グループに分かれ、私は宝物アクション(写真の洗浄)へ。
もう1グループは開店する寿司屋の泥出し。力作業です。
泥出しの方が人気あって、7:7に分かれる予定が、6:8で分かれました。
写真の洗浄は市役所(旧庁舎)での作業。
現地入りしている長期ボランティアの方がリーダーとなって、作業を説明してくださいます。

着いて初めの仕事は、すでに洗浄して干してある写真を取り込むこと。
列ごとに番号と場所のタグがあって、どこの場所で拾ったものか一目でわかるよう分類されています。写真やアルバムから持ち主の名前が特定できているものもありました。
ここで絶対にタブーなのは、他の写真と混ぜないこと。
タグごとに透明の袋にまとめて入れます。

ところがいろんなボランティアの人が入れ替わり来るので、前日に干した写真のタグのつけ方が統一されていないことがあって、現場の人たちも困惑しているようでした。。

砂や泥にまみれた写真やアルバム。
表面のゼラチンが溶けて、顔や風景が判別つかない状態のものも。

私たちにできることは、とにかく少しでもマシな状態にすること。
(完全にきれいな状態にするのは難しいのです。。)

使う道具は、刷毛、ぞうきん2枚(うち1枚は乾拭き用)、そして水。
まず刷毛で砂や泥を丁寧に落して、汚れの具合によって乾拭きか少し水で濡らしたぞうきんで表面をやさしく擦ります。
ただし、表面が溶けだしている写真は下手に擦るとプリントを消してしまうので要注意。。
力仕事ではないけれど、その分気をつかいます。

それにしても海水に浸かっていた写真は匂いが臭い。。
写真だけじゃなくて、街の匂いが気になりました。
潮の臭いと魚の腐敗臭。。ただマスクをすればあまり気にならない程度。
耐えられないほどではありません。
以前参加した方から、帰ってからも匂いが消えないほどひどいと聞ていたけれど、そこまでひどくはなく。
だいぶマシになったようです。

ランチは高台にある公園で。
見晴らしのいいその場所からは、港の様子が見えます。
建物が建っていたであろう場所は更地になっていて、震災の跡が生々しく残っていました。。

前日につくったおむすび。
悪くなるのを防ぐためにご飯に梅酢を混ぜています。
公園には、おそばやうどん、ラーメン、お団子などが売っているような小屋があったし、自販機もありました。
立ち寄らなかったけれど、近くの商店も営業しているようです。
持ち物に、飲み物や朝と昼の食事とあったけれど、現地で調達できるのならその方が支援になるのでは?と思いました。
が、前に行ったことのある友人に後日聞いたところ、そこのお店は週末になると混むので、大人数で行くとかえって迷惑かもしれない、と。

午後、FujiFilmの方がいらっしゃって、写真洗浄の方法をレクチャーしてくださいました。
ただ、水に入れて振り洗いするという洗浄方法を特に勧められていたのですが。。
それだと画像が溶けてしまう写真がほとんどです、と宝物アクション担当の方が指摘されていました。
結局、今まで通り様子を見ながら手探りでやるしか方法はないようです。

一緒にランチを食べたことで、午後の作業はボランティア同士のおしゃべりもよりはずみましたが、15時頃にはもう帰りの準備です。
あまりに短くて、本当に役に立てたのか。。

一緒に作業をした週末ボランティア2回目の方が、「私たちボランティアは微力だけれど、無力ではない」、と聞いたと教えてくださいました。

本当に、微力だなぁと思う。
写真を一枚、一枚洗浄しながら、ハチドリが森の火事を消そうとして口ばしに含んだ一滴のしずくを思い浮かべていました。
それでも私たち6人がいるのといないのとでは、作業の進み具合は全然違った、ハズ。

微力だからと、ボランティアの人たちがみんなあきらめてしまったら、復興はますます難しいものになってしまいます。
週末ボランティアに参加したひとりひとりの気持ちをいかに継続するか、他の人に伝えていくか。6月になって、ボランティアが激減しているらしいのが気になります。

写真に対する思い入れは人それぞれでしょう。
正直、そこまでして写真を手元に置きたいと思っていない人もいるかもしれない。
私自身、もし過去に撮りためた写真がなくなったら、それはそれであきらめるかもしれない。

と思っていたたけれど、白黒写真や昭和の時代と思われる家族写真、赤ちゃんを抱いたお母さんの写真を眺めながら、彼らが無事でありますように。写真が手元に渡りますようにと願わずにはいられませんでした。

洗浄した写真は拾得物集積場で展示されます。
毎日200~300人の市民の方たちが来て、100人ほどの人が写真を持って帰られるそうです。

そうそう、一人の小学校の先生の写真が大量にあってひたすら洗浄していたのだけれど、連絡がついてその日のうちにご本人がとりにいらっしゃいました。
生徒さんたちやご家族(?)の写真を手にとって、「本当にありがとうございました。」とお礼を言われたことが印象に残りました。

いままで、2週間以上スケジュールが空いていないと長期ボランティアはNGと思っていたけれど、現場(長期ボランティア)の人たちと話したところ、3日間以上来れるのであれば歓迎。本当に人が不足している、とのこと。。

石巻までは仙台経由で公共交通をつかって行けるようですし、作業はいくらでもあるとのこと。
作業は泥出しだけでなく、今回行った宝物アクション(写真などの洗浄)、子どもと遊ぶチームや癒しチーム(鍼灸マッサージなど)、炊き出し、など、女性でもできそうな内容のものも多数。

そうした情報を多くの人に届けることも、週末ボランティアに参加したメンバーとしての役割かもしれない、と感じました。

都内でできることも、もっとあるはず!

毎月11日には東京タワーにてチャリティーライブが開催されています。
http://www.edtt311.info/live

実は今夜なのですが、私は今日これから那須で週末農風の手伝い隊なのです。。

都合のいいかたは、ぜひ、今夜!

※写真は後日アップします。