2012年7月 5日

奄美大島の谷口さん。

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10年ぶりくらいに、奄美大島に行ってきました。
ビジネストリップです。

昨年から販売をさせてもらっているマンゴーを作る農家、谷口さんを訪ねてきました。
本当は去年訪問したかったのですが、タイミング合わず1年越しで念願が叶いました。

お客さまへ谷口さんのマンゴーを紹介して販売してますので、昨年も電話もメールも何度もやり取りをしていましたが、やっぱり現場を見せていただく、直接作り手から話を聞かせていただく、私も少しだけでも作業を手伝うというのは、大きな意味があるなーと改めて実感した出張でした。

みっちり2日間、谷口さんと行動をともにし、作物の作り方に対する考え方や今までの試行錯誤、今年の作物の出来映えなどじっくりと話を聞かせていただきました。

もともとは大阪で会社を経営されていた、バリバリの営業マンだったそうです。また波乗りが趣味でかなりの腕前(現在も!ビックウエーバーだと島人に言われてました)。最終的には300人のクラブ員がいるサーフクラブの会長も務めた・・・など、わずか10数年前の出来事ながら、迫力のある武勇伝(ぜんぜん嫌みな感じがしないんです)を居酒屋でも聞かせていただきました。

日中は、圃場で出荷間近のパッションフルーツや来月から本格シーズンを迎えるマンゴーの最終段階の手入れをしながらいろいろと話を聞きました。

作物の話は、近々アップする販売ページで詳しくお伝えしようと思います。ぜひチェックしてください。


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そして、このブログの本題、今回、谷口さんとご一緒して一番印象に残っているのは、


「僕は安定を求めているんです。」という台詞です。


大阪で会社を経営し、成功されていた時に、多忙を極め、体調を崩され入院されたことがあったそうです。波乗りをするようなフィジカル的にもメンタル的にも充実していた谷口さんがきっとはじめて経験された大きな不安だったんでしょう。

その後、会社は同志に譲り、波乗りで何度も訪れていた奄美大島に移住。
文字通り何も無い中から農業をスタートさせたのが、1999年だそうです。

会社経営も成功されていた中、すべてを捨てて奄美ではじめた農業。

一瞬、安定とは真逆のような気もしますが、今、出来上がっている谷口さんの農園を見て、私は谷口さんの「安定」を実現されつつあるんだなーと理解し、そして男として惚れました。


私も離島が好きで、実際に鎌倉に住む前は東京都の離島に住んでいた経験があるので実感としてわかるのですが、離島というのは、旅行で訪れるには最高のパラダイスですが、住み、そこで生計をたて暮らしてゆくということは本当に大変です。しかもIターンであれば尚の事。

そんなただでさえ難しい離島という場所を選び、移住し、農業という天候などさまざまなリスクのある仕事を選びながらも、もうしっかりと島に根付き、美味しい果物を生産し、全国のお客さんに届けているという事実。


これは、なかなかできることではないです。


「安定」。


もとめても中々実現できることではないと思います。どんな職業を選んでも、どんな場所を選んでも。


谷口さんは、それの「安定」を実現させるために、「作物の品質」にすべてを賭けているように私は感じ取りました。土作りからはじまり、農法の試行錯誤、殺虫剤系の農薬の不使用、台風時の対応、糖度へのこだわり、発送方法・・・。島のだれよりも勉強熱心、研究熱心、実戦熱心。


離島で波乗りをしながら果実農家・・・憧れる生活には、想像を絶する苦労や絶望もあったと思います。

離島で0からはじめた農業。
自然と対話しながら、諦めず、積み重ねてちゃんとカタチにされていること。
しかも高い品質を実現して。そこで生まれる信頼。。


多分、谷口さんには見えていたのかもしれないなーと今感じています。

ビジネスマンとして成功している中、(体調を崩されたきっかけで)潮目がかわりったことを。

そして、ちがうポイントに移って、大きなセットが今、沖から迫っていて

ゆっくりとパドルアウトをはじめ、しっかりとテイクオフからダウン ザ ライン、

そして優雅なボトムターンをしているようかのように、今農業を楽しまれているように見えました。


ほんと、かっこいい兄貴でした。
多くの学のある出張になりました。


w.