アイヤーーーーー
デンマークの農家日記 1月前半
中国人のリリーは、
"アイヤー"が口癖。
カンフーの掛け声のような発音で
使い方は、"ワオ"とかと同じ。
「わーカワイイ」=「アイヤー!カワイイ」
「ヤダ、財布忘れちゃったわ」=「アイヤー!財布忘れちゃった」
初めてリリーに会ったとき、
リリーがいるキッチンに私が入った瞬間、
「アイヤーーーーーー(長いバージョン)」。
襲い掛かってくるのかと思いました。
なれてくると、
かわいいのでよく真似していたら、
いつの間にか、私も口癖に。
私だけではなくて、
家族全員なんでもこのリアクション。
彼女は、討論好きな闘う女の子。
討論を吹っ掛けては、
博識アナスに論理的に諭され、
デキル女スザンナにズバリとした一言で一刀両断される。
拗ねて諦めたと思ったら、
懲りずに、
また討論を吹っかけ、
また負けると、
笑っている私に向かって
「ゆうりも何か主張しな」と私に向かってくる。
そんな、リリーは面白い意見を言う。
「中国は、先進国にまだ追いついてないし、勝てないの」
何で?
「中国人は、自信がないから自分たちの国や文化を主張するの。
でもデンマーク人とか、日本人は、
中国人みたいにガンガン主張しないの。
余裕があるから主張する必要がない。
だから、中国はまだ先進国と精神的に肩を並べてない」
言われてみればそうなのかも。
主張は、去勢なのね。
リリー曰く、
日本人と中国人の違いは、外見的にもあります。
「日本人は、"ウンウン"と何回もうなずく。中国人は、1度だけ」
へえ、なるほど。
とうなずく私。
「ほらね」と得意げなリリー。
仕事の年末年始休みを利用して来ていたリリーが
中国に帰ってしまうというので、
最後のディナーは
レストラン。![]()
「うちでホームステイした生徒の中で、
あなたが、一番面倒かかる子だったわ」とスザンナが泣きそう。
リリーは、もうずっと泣きそう。
私も、よく言われたこの言葉。
と、もらい泣き。
はじめての中国人の友達は、
子供のような行動の時々大人な意見を言う27歳のかわいい子でした。
リリーがいなくなると、
いよいよ、3人での生活が始まります。
個人的に決めていたこと。
2009年になったら、
「編み物を始める」
前に一度、この農家に遊びに来たとき、
スザンナが毛糸の靴下を編んでいて、
4本の編み棒をおそろしい早さで操る姿が
私には手品師のように見えました。
その時に、編み物を教えてもらう約束をしたのです。
編み物は、小学生以来。
少しも覚えていないので、
スザンナに編み棒の持ち方から編み方まで教えてもらいながら
初心者コース、マフラーを編みます。
実際
始めてみると、
"終わらせないと気がすまない"病が現れました。
なので、
農家仕事の時間以外は、
ひたすら編み物。
全身全霊かけて夢中になって終わらせます。
ムダにまっすぐ
私の特徴。
だから、"24"のようなアメリカドラマを見始めると
タイヘンなことに。
24時間分見終わらないと落ち着かない。
ジャックはいつも戦っていますが、
私も別な意味で闘うことに。
いつの間にか"見る"ことより
見"終わらせる"ことが目的になって、
見終わるために早送り。
大事なシーンを見逃していたりします。
5日間かけて、はじめてのマフラーが完成。
アイヤー、かわいい。
大きな穴が開いているけど、
それも味があってステキ。
と、
こっちからもあっちからも
ずっと眺めていると、
次は、こんな太さの毛糸でこんな色でこんな感じで・・・・
次の編み物がしたくなります。
で、始めると
またすぐ終わらせたくなって・・・。
アイヤーーーーー。
ずっと気になっていたことがあります。
それは
クリスマスツリーの捨て方。
この大きなゴミをどう処理するのか。
クリスマスツリー用の大きなゴミ箱でもあって、
そこに捨てに行くのかと思ったら、
「何で捨てるの?」
え?だって邪魔でしょ。
「これは、ゴミじゃないよ。とても役に立つ素材だよ」
どうするのかというと、
①
飾りを取り外し、ただの木に戻す。
②
葉の部分を細かく切り、葉と幹に分解。
葉を細かく切っていくと、匂いが強くなってきます。
この匂いどこかで知ってる。
③
葉は、庭のバラの足元に。並べ、幹は暖炉用の木に。
防虫かつ、暖房効果があるそうです。
思い出した。
ハーブの虫除けスプレーがこの匂い。
なるほど。
あれは、これだったのか。
これがエコロジーという生活。
ゆうり
ユウリです。