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2009年6月22日

イタリアでサッカー観戦

3月15日 ミラノ

昨日のおしゃべりおじさんのホステルに行くと、
おじさん今日もいる。
おじさん何も知らずに
「おっ、ゆうり。今日は予約入ってるよ」
名前覚えてるんだ。
「俺が紹介したホテルどうだった?」
事情を話すと、
「80ユーロも払ったの? マンマミーア!君、貧乏学生だろ?」
つい即答で。
「ハイ(日々勉強中です)」
おじさん同情してくれて
お昼をご馳走してくれました。

といっても、
ホステルの2軒先のカフェで
サンドイッチ&エスプレッソ。

これがまたおしゃべり2時間コース。

彼のホステルに対する情熱がすごい。
弟と2人だけで経営しているそうで、
「ここ20年、旅行なんてしたことない。1時間フロントを離れることも出来ないんだ。
 だから、俺の生活はこの半径500メートルの世界さ」
ミランでは、ホステル営業の許可は下りないらしく、
「でも、バックパッカーには安く泊まれる場所が必要なんだよ」
と家に見せかけてホステル経営。
だから、看板が小さすぎるし、
普通の家みたいなんだ。
写真撮るモノが無さ過ぎて、1枚も撮っていないです。
おじさん熱くミラノの建築法律の厳しさを細かく教えてくれます。
というか、
愚痴を聞かされます。

ミラノといえば、誰もが知る大都会なのに。
「いや、どうしょうもないよ、こんな街」
また愚痴だ。

じゃあ、ローマに移住すればいいのに。
「でも、ここは俺の街で、サンシーロスタジアムがあるんだ。
 だから俺はミラノで頑張らないといけないんだ」

"東京なんて"と言いつつ
東京に暮らし続ける日本人と同じだ。
同じように仕事が全て。
彼の悲しいのは、
仕事場=家
生活は本当に半径500メートル。
そして、
月1度の休みには、弟にフロントを任せサッカー観戦。
それがすべて。
おじさん「ACミランは俺の夢と希望さ」

サッカーはこういう人のためにある。

"ホームチーム"の応援にいろんな気持ちが掛かっている。
まだ、ここでは金持ちのためのモノではなかった。
お「ゆうりのホームチームはどう?」
私「私の家から徒歩50分の場所に競技場があって、おじさん家からサンシーロより近いし、
  自由席が、本当に自由でゴザひいて寝転がれるピクニック感覚の庶民的空間で
  すごく好きなんだ。
  選手だって、カカはいないけど、エースはミランと違って、
  ちゃんと日本人だし、ガンガン攻める魅力的なチームなんだから」
おじさんに釣られてホームチームについてアツく語ってしまいました。
「こういう話が聞けるから、ホステルは止められないんだ」
と、嬉しそうに聞いてくれます。
そっか、だから、おじさんは生き生きしているのね。

おじさんに、サンシーロ観戦でのおススメの席を教えてもらい、
その前に見ておくべき観光ポイントも教えてもらい、
スタジアムで食べるものまで教えてもらい、
「知らない男に声掛けられても無視するんだぞ」
とアナスと同じ注意を受け、
サンシーロへ。

CIMG6605.JPG
イタリア男って、噂通り。
いや、想像以上。

タダでさえ色気のない私が、更にジャージを着て色気度数-20度
というのに、
ひっきりなしにイタリア男が寄って来る。
最初は、物珍しく
「ハイハイ、元気があってよろしい」と思いながら、
おじさんの忠告通り無視。love gooo.JPG
しかし
余りのしつこさと、
距離の近さに、
思わず、

「シャー!!グヮー!!」

うちの猫の威嚇法。

イチャイチャしようとするとよくやられました。

見かけと違って繊細な
この子に会いたいです。

大事なことは
みーんな猫に教わった
(byスージー ベッカー)
me too


これはきっと、
"女子1人"という単位がいけないんだ。
と、チケット売場にいた日本人男子に声を掛ける。
CIMG6614.JPG2人いて、
1人は、「将来カメラの仕事したいっす」と大きな一眼レフを持ったイケメン。
大学の卒業旅行で1ヶ月のイタリア旅行中の無口な熊本男児。

もう1人は、2週間イタリア旅行中のヤバイ星人。
「イタリアでサッカー見るってヤバイじゃないですか。
 本当は、ACミランの試合見たかったんすよ。
 ベッカムとかいるし、女の子に自慢できるじゃないっすか、ヤバイっすよね」
若い・・・。
「ヤバイっすよ。本場で生観戦なんてヤバイっす。
 インテルってそれなりに有名じゃないっすか?誰がいるんすか?」
ホステルのおじさんにおススメされた席チケットを買うと、
「その席ってどれくらいヤバイっすか?」
その質問
答え方がわかりません。
若者の言葉ってヤバイ・・・。
がんばれ、私。
私「マジでヤバイと思うよ」
これ合ってる?と反応を見ると、
ヤ「マジヤバイんすか?ヤバイ、どうしよう!!」
合っていたらしい。
よかった。まだ、私も若者だ。
でも、なんだか疲れるからサッカーファンの熊本男児と話をすると、
熊「イタリア来て1週間なんすけど、初海外で何していいかわかんなくて、
  ホテルでゴロゴロして、3日連続でドゥーモ行ってボーっとしてたっす」
なんて勿体ない!!なんて若い!!
そんな2人と3人でサッカー観戦。
スタジアムに入るCIMG6641.JPG
CIMG6642.JPG確かにおじさんの言う通り、今までで一番いい雰囲気
に浸っている暇なく。
ヤバイ星人は「ヤバイっす」連呼。
熊本男児は、ひたすらシャッターをきる。
フィーゴファンだと言うと、
熊「フィーゴ正直、90分はキツイっすよね」
私「うるさいっ!でも5年前まで銀河系選抜の10番付けてた男だよ」
そして、試合。
CIMG6643.JPGインテル対フィオレンティーナ。イタリア1位と4位の対戦。
いい選手が揃っているはずなのに、
試合は、王様(イヴラヒモヴィッチ)とその他大勢。
サッカーは走るスポーツなのに、王様は、よく歩く。
その度に、
"主役待ちー"の時間が流れる。
王様が、たまに走ると、すごい身体能力。
ビヨーーンと足が伸び、ズドンと決める。
次元の違う上手さ。

でも、
性格が最悪。

マイヒーロー、フィーゴが後半最初から交代出場。
CIMG6661.JPG
確かにフィーゴは、衰えた。それは、贔屓目で見ている私も認める。
でも、王様はマイヒーローを完全にバカにしたプレー。
チームメイトなのに。
フィーゴが王様にパスを出した瞬間に「お前のパスなんて取れるか」と歩き出す。
チームメイトだろっ!
王様とフィーゴの間に出されたパスを2人で争い、
マイヒーローを「邪魔だ」とばかりに両手で突き飛ばした。
よろめくフィーゴの猫背が哀愁漂う老人に見える。
やりすぎだよ!君!!
もう、お前応援しない。
と思ったけど偶然撮れたゴールの瞬間。

試合は2-0で、インテル。
全得点、王様。

明暗くっきり。
絶頂期のフォワードと、
年を取ってしまったドリブラー。

マイヒーロー最後の勇姿は、
同情すら覚える程、悲しい光景。

しっかりと見納めて、納得。

ゆうり

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